◇第八回・武闘会について◇

「この前がミスコンのことだったから……」
「……失礼する。今回は武闘会の説明をしにきた」
「お邪魔します。アリアさん!」
「あ!
ラグナさんにスロさん!!お二人とも、こんにちはー!!」
「あぁ、こんにちは……。君はいつも元気そうだな」
「……つーか。あんたは相変わらず堅苦しいなー……」
「ロディさん!ラグナ様に失礼ないことを言わないでください!!」
「はぁ?!
別に失礼なことなんて言ってねぇだろう?!」
あぁもう!!二人とも、喧嘩しないで!!
……せ、説明を進めましょう?」
「……あ。
そ、そうですよね……。すみません、アリアさん……」
「……わ、悪ぃ……」
「……えぇっと、気を取り直して。……ラグナさん、お任せしても大丈夫ですか?」
「……あぁ、かまわない。
武闘会というのは、フィーゼ本島で年に一回だけ行われる。
……基本的にお祭り気分になっているが、騎士を目指すものにとっては、重要な催しものだ」
「……武闘会でいい成績を残せば、騎士団への誘いがきたりします。
僕はいつも二回戦敗退なんですけど……」
「うわー!意外とダッセェな!!お前!!」
「……〜〜っ」
「……も、もうロディ!!」
「……そう苛めてやらないでくれるか?
スロは自信さえ手に入れたり、何かのきっかけで大きく変化すると期待しているのでな」
「……ら、ラグナ様……っ!!(じーん)」
「ははっ!スロ、期待されてんじゃん!!
じゃあ、今度の大会は頑張るんだろう?!応援しにいってやるよ!!」
「スロさん、もちろん私も応援にいきますね!!」
「は、はい!!
ありがとうございます!!
アリアさんっ!!
「……ちょっ!!こらっ!!
俺には?!」
「……別に貴方の応援なんて要りませんけど」
「…………(あ、あはは)」
「……ふっ、楽しみだな」


続く

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