◇第六回・デートについて◇

「でも、デートって……具体的に何するものなんだろう?」
「おや、それは俺が教えてあげようか?ふふふ……」
「うわっ!!何しに湧いたんだよ!!あんた!!」
「……だから、デートの仕方を教えにだよ。……君には興味ないから、あっちに行っておいてくれていいよ」
「あんたみたいな危険なのと、アリアを二人っきりにできるか!!」
「……といっても、実際、二人っきりになるのだから、仕方あるまい。
……全ては、星の女神殿が決めることだよ。ふふ……」
「えーっと……ダーダイルさん。それで、具体的には?」
「あぁ、そうだったね。……ふふ、このまま実践で教えてあげようか?
……くすっ、君の部屋でゆっくりと――」」
「ちっがーう!!」
「……邪魔しないでくれたまえ。坊や」
「……あんたなぁ……。つか、その坊やっての、やめろ!!」
「ははっ、坊やに坊やって言って、何が悪いのかな?
……ふふ、ムキになるところが、まだまだ未熟なのだよ」
「……くっ!!」
「もう!二人とも、喧嘩はやめて下さい!!」
「あぁ、すまない。……君を悲しませるつもりではなかったのだけれどねぇ……」
「…………」
「……とりあえず、デートは、お互いを深く知るための機会さ。
だから、星の女神殿は、聞きたいことや、自分が話したいことを話せばいいんじゃないかな?
……君の手料理を振舞ってくれてもいいし、ね。ふふ」
「……あぁ、そうだな!
料理なら、自宅に呼ばべ、振る舞えるんじゃねぇ?……俺、スッゲー楽しみ!」
「……まぁ、俺なんかを自宅に呼ぶときは、注意してもらった方がいいのだけれど……ね」
「……あんた……、ホント、初めっから、手を出す気満々なんだけど……」
「そんなことはないよ。……ただ、二人っきりだとそういう雰囲気になるじゃないか。
……君も男なら、わかるだろうに……」
「言っておくけど、全年齢ゲームです」
「はいはい、わかったわかった……」
「……んっと、とりあえず、頑張ってみます……?」
「ん。……ふふ、頑張るのは俺のところだけでいいよ。後は適当に遊んでやりなさい」
「だめだぞ!!アリア!!
こいつが、一番、女遊び激しいんだから、騙されるなよ?!なんか、イベントで押し倒されたりするかも……!」
「へ……?」
「そんなことしないよ。……っていうか、押し倒すのは、君のイベント
「ち、違っ、あ、あれは不可抗力で……!!」
「ふふふ。……まぁまぁ、照れなくてもいいじゃないか。
……っと、そういう趣向のイベントもあるって話で。
……くすっ、君と一つになれるのも、そう遠くはないかもしれないねぇ」
「だから、全年齢だつってるだろ!!」


続く

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