◇第五回・占いについて◇

「占いについては、ルゥルゥが説明するねー!!」
「うん!ヨロシクネ、ルゥルゥちゃん」
「…………はぁ」
「なんでロディはため息ついてんだ?……まぁ、いっか!
えっと、占いってのは、知り合った特定の人の友好度を知ることができるのー」
(えっ、それって、アリアの心も……?!)
「例えば、ロディのアリアへの気持ちとか――」
わー!!それだけは止めてくれ!!」
「えー……、つまんないなぁ。
……まぁ、とりあえず、指定した相手がアリアのことをどれくらい好きかってのがわかるよーってことー」
「そうなんだ……、ありがとう。
そういえば……オマジナイってのは、どう違うの?」
「オマジナイには、お金がかかるよ。
あと、オマジナイってのは、相手の友好度の上限値を更新するときってのが、どういうタイミングで発生するか、
星が教えてくれるのー」
「…………更新?」
「ん〜〜、なんて言ったらいいのかなぁー。ルゥルゥにも良く分かんないけれど、
やっぱり、友達だと思っているときって、どんなに仲が良くても友達だろー?
でも……ふっとした瞬間に、友人だと思っていた相手が、
急に異性に見えて意識し始めるってことってあると思うのー」
「……あぁ、確かに」
「おう。それが心の琴線に触れる事だと思うー。
人によって、対応がけっこう違ってくると思うぞー!ルゥルゥは初めっから、お前のこと好きだけどなー!!
だって、ルゥルゥの運命の人だし!!」
「ふふ、ありがとう。ルゥルゥちゃん」
「え?!そこって、そんなにサラッと受け流すところなのか?!」
「……ロディ、ロディ。アリアは、祖父しかいなかった離島でずっと暮らしていたから、
誰に対しての距離感もファミリー的な距離感なんだぞー」
「……え、じゃあ、逆にっ、勢いで……こう……、手とか繋いだり、どんどん押してもいいってことか?」
「……別にルゥルゥは止めないけど。
……たぶん、そこまで露骨なのは、免疫のないアリアに警戒心抱かせるだけじゃないのかー?
むしろ、恋愛毎自体経験ないだろうし、お前のせいで一気に男性恐怖症になったら、
ルゥルゥ、毎晩、お前に呪いをかけるけどなー」
「…………どーすれと……」
「まぁ、ルゥルゥは大丈夫だけどなー!!アリアはルゥルゥに優しいのー!」
「あっ、てめぇ!!
どうせ、ペット感覚で頭とか撫でられているだけのくせに……っ!!」
「二人とも?……何をこそこそ話しているの??」
「ううんー!!なんでもないのー!
ただ、ロディが昨日、腐った牛乳飲んだから、腹壊して、トイレ行きたいって言ってるだけなのー!」
「え……、大丈夫なの?……無理はしないでね?……行ってきてもいいよ?」
「わー!!全然違う!!アリア、それ、嘘だから!!
……つーかっ!!この猫耳……っ!!」
「はっ!!用事を思い出したにゃ!
……というわけで、またなのー!!」
(……に、逃げやがった……っ!!)


続く

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